インプラント書籍執筆の院長が丁寧にご相談にのります

院長 高田 徹

お電話でお問合わせ

03-3393-4182

無料相談WEB予約

サイナスリフト:骨が少ないためインプラント治療できないと言われた方へBONE

サイナスリフト:上顎骨の骨造成について

サイナスリフトは人工骨をいれる治療方法

サイナスリフトは人工骨をいれる治療方法

インプラントを奥歯を希望していて「骨が薄いので骨造成が必要です。」と説明を受けたことがある人がいると思います。

サイナスリフトは上顎に骨が足りないとき、側方から骨に窓を開け粘膜を挙上し人工骨をいれる術式です。上顎洞と呼ばれる副鼻腔の一つで、頬裏側の鼻の左右にある空洞にアプローチしていきます。

日本人は頭蓋顔面骨が長くないため上顎の奥歯は骨が不足しがちです。

歯が喪失すると廃用性萎縮や呼吸圧により骨が吸収し上顎洞が大きくなる(骨の厚みが薄くなる)傾向があります。人によっては犬歯のところまで広がっていることがあります。

抜歯後は早めのインプラントがお口のトラブル防止に

抜歯後は早めのインプラントがお口のトラブル防止に

抜歯した後はなるべく骨を保存するために早くインプラントを検討したほうが、サイナスリフトを避けれるケースが出てきます。また抜歯をためらって長く放置したケースでは歯性の上顎洞炎になっていることがあります。

CT上で粘膜の肥厚や液体の貯留の可能性が疑われる場合、投薬や場合によっては耳鼻科に受診を優先してもらうこともあります。サイナスリフトとは別にソケットリフトという方法もあります。削らないため腫れが少なくて済む反面、直視下で見ていないため上顎洞に人工骨が流れ出たり、粘膜が損傷したりしても確認できない弱点があります。骨が7mm以上のケースに限られます。

インプラントは長さが重要で、下顎で距離が取れないときや骨質が硬い場合を除いて10mm以上あると安心です。上顎洞までの距離が5mm以下の場合適応になります。1~2mm程度の薄い骨の場合は同時埋入はできないので2回に分け治療時間が長くなる傾向があります。逆に2~7mmの場合は骨質によっては半年での完成が可能です。

サイナスリフトは高度な治療方法です

サイナスリフトは高度な治療方法です

サイナスリフトは外科的な侵襲が多いため痛みよりも腫れやアザが出やすい弱点があります。

腫れに関しては窓開けの高さを低くして抑える方法があります。術後によく冷やすと少し抑えられます。

アザに関しては内出血のため避けれない場合があります。肌の色が白い方だと少し目立つかもしれません。血液なので引力の方向に進みます。術後の体位によります。女性ですとファンデーションで隠したりマスクを使用しましょう。ビタミンcの錠剤を処方することもあります。2週間~長くても1か月程度で必ず消えます。焦らず待ちましょう。

最初は赤黒くのち黄色になって消失していきます。アザに関しては抜歯や浸潤麻酔でも出ることがあります。サイナスリフトは側面の窓開けも経験を要する高度な処置のため症例数の多く実績のある歯科を選びましょう。